タイは、綺麗なニューハーフ(レディボーイ)がいっぱいいるイメージがある。プーケットやパタヤのニューハーフショーの踊り子さんを見れば確かにそうだが、街に美人のニューハーフは意外と少ない。男のイケメンと女の美人の割合と同じくらいではないだろうか。

ソイ・カウボーイに可愛すぎるレディボーイがいた
ナナプラザやソイ・カウボーイへ行くと立派な体格のオカマさんがいる。ここらへんになると男とあまり変わらない。ただ容姿にかかわらず、彼女たちのお客を楽しませる能力は凄い。会話は面白いし踊りはうまい、いやらしい話題も愉快にかわす。この才能は世界中のニューハーフに共通するようだ。
いつもハイテンションであり、不機嫌なニューハーフに会ったことがない。無理しているのかもしれないがそればかりとも思えない。だが、いくら楽しませてくれても彼女たちとベッドを共にするのは躊躇する。巨根の持ち主が多くて敗北感に襲われるからばかりではなくて、綺麗に見えても角度によって男の顔が出る。それが嫌なのだ。

と常々思っていたのだが今夜は危ない。ここはBTSのスヌーク駅からソイ・カウボーイに入って直ぐのレディボーイクラブである。店は大きくないが中央にステージがありショーもやっている。飛び込みで入ったこの店の女の子が驚くほど可愛い。
ステージで踊っていた娘が横に座っている。離れて見ていても綺麗だったが近くにくると一段と美しい。AKBのメンバーをちょっとエッチにしたような顔、まるくて形のよい乳房。ニューハーフのお乳は、唐突に盛り上がっていたり乳首が反対を向いていたりと変な形がときどきある。だが彼女のは形も固さも自然だった。
「ドリンクいいですか」柔らかい身体を寄せてくる。これは・・・「もちろん」更に身体を寄せてくる。ほんと柔らかい、これはいけません。彼女はオカマだと自分に言い聞かすが身体は反応してくる。「ねぇ、ほんとレディボーイなの」「そう」下着を下げて根っこを見せてくれる。確かに私と同じだけど根本は随分太い。

可愛いレディボーイに陥落寸前
「今夜はどうしますか」彼女の手が伸びてくる。「固いね」「元気になっちゃった」「アハハ・・・」隣を見ると一緒に来た二人も夢中になっている。一人はタイの滞在経験が長く「レディボーイは綺麗なのがおらん」と私より否定的だった男である。
これはまずいです。明日は早起きをしてアユタヤ観光に行く予定だ。一緒に帰れば早起きができなくなりそうだ。それにニューハーフと一夜を過ごしたことがない。今夜、初体験となるのか。どうする、どうする、欲望ならぬ欲棒は益々固くなってくる。
彼女は彼女でぐいぐいと胸を押し付けてくる。優しく手を握ってくる。その手の柔らかいこと、この手であそこを直に握られたら・・・彼女は男のツボを知っている。これは本当にやばい。


一度はいってみたいアユタヤ
さて次の日、早起きをしてアユタヤにやってきた。何回も来ているが、始めての人がいると来ることになる。車で片道1時間30分くらい、今回は人数が多いのでマイクロバスだったが、普通はタクシーを利用する。片道700バーツくらいである。
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アユタヤは、14世紀から18世紀にアユタヤ朝シャム王国の首都として栄えた。日本との交易が盛んで日本人街もあった。ここへ来るといつも昔の日本人の勇敢さに心を動かされる。17世紀、山田長政はシャムに渡りソンタム国王に仕えた。日本人を指揮して、チャヤプライ川からを攻め込んでくるスペイン軍を二度にわたり撃退した。
国王は、長政の功績を高く評価してをシャム王国の高官に任ずる。最後は政争に巻き込まれて毒殺されるが、それまで高官として活躍した。長政の死後、日本人街は一旦焼き討ちに遭い後に復旧されるが、江戸幕府の鎖国制作によって再び消滅してしまう。
室町から安土桃山時代、日本人はアジア各地に進出した。もし鎖国が無かったら今の東南アジアの政情は大きく違っていただろう。アジアの主要都市に日本人街があり経済的に重要な位置を占めた。西欧の植民地化を防ぎ太平洋戦争も無かったかもしれない。ここに来るとそんなことを考えてしまう。

観光の目玉はアユタヤの遺跡と象である。廃墟である遺跡は鬼哭啾々までいかないが、静まり返った建物や仏像に滅ぼされた者たちの淋しさが漂う。明るい太陽に照らされる広大な遺跡、そこに残された仏像の首は全て切られている。王朝を倒した敵が全てを滅ぼすために切ったそうだ。
切られた頭は土に埋めらたが、木の根に巻かれて地上に出てきたものがある。絡み合う根に取り込まれアルカイックスマイルを浮かべる顔は少し怖い。一度は見ておきたい遺跡である。
近くに象乗り場がある。象に乗るのは少し揺れるがなかなか面白い。像の目は限りなく優しく癒やされる。以前に象に乗って遺跡を回った記憶があるが、それは怪しく今は遺跡の中を歩くルートは無い。それでも廃墟を眺めながら象に乗ると過去の人たちと同じ気分になる。

旅の教訓 レディボーイと一夜を楽しむ前に
さて、昨夜のこと・・・彼女との会話はとても楽しかった。どこを触っても優しく微笑んでくれる。今日が私のレディボーイ記念日になるのか。アレとアレが戦うのか。ピグミーチンパンジーのボノボは、オス同士が木にぶら下がり勃起したアレをフェンシングの剣のように交じわすらしい。
「ゴムホースみたいな感じかな」ゲイの男がイチモツを口に入れたときの感想である。ボノボにゴムホースか、少し内圧が下がった。やっぱり無理かもしれない。ふたたび隣を見る。「どうする」「どうしよう」「帰ろう」目での会話である。
コミカルな役のレディボーイのお乳にかぶりつきながら、目で返事をしてくる。名残り惜しかったが、一人1000バーツをを払って出た。彼女はさすがにプロである、笑顔で優しくハグをして送りだしてくれた。もちろんチップを追加して。「また来るよ」レディボーイとの初体験は逃したがとても楽しい店だった。綺麗な娘が本当にいると知った。
「危なかったぁ」暫く歩いて最初に出た言葉がこれだった。「ポセイドンの後で良かったですね」「でないと行っちゃってましたね」来る前にポセイドンで抜いていた。そうでなければ、彼女たちの魅力に間違いなく陥落していただろう。タイのレディボーイ恐るべしである。
レディボーイのお店に行きたいが、ベッドのお楽しみまでは望まない人は、その前に一本抜いておくことをお勧めする。それくらい魅力的な女性がいるのである。

旅の教訓 タイのかっぱえびせんは美味い
ポセイドンは海の神様でなく、日本人に良く知られたマッサージパーラーだ。昔は何軒もあった大型マッサージパーラーは減る一方で、ここもコロナの影響で日本食レストランに模様替えしているらしい。復活を期待したい。
3人とも微妙な気持ちで通りを歩いた。「バカラでも覗きますか」「明日、早いから帰りましょうか」明日は朝が早い。コンビニでビールと「かっぱえびせん」を買って早寝しよう。タイの「かっぱえびせん」は日本のより味が濃くて美味しいのである。ビールはタイガービールでいこう。

彼女の胸の感触を思い出しながら一人で寝ることにしよう。下は自分のを触れば良いのである。
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