「ここは相手を選べるから楽、日本人は金払いがいいし優しいから好き」「それに日本人のは小さいから良いの」彼女の手が私のものにそっと触れる。「あまり大きいのは気持ち良くない」こんな微妙な殺し文句は初めてだが嬉しいのである。

興奮した女性は独特の匂いを放つ
寄り添いながら話してくれるプロイちゃんは良い娘だ。アジアの風俗では、キスはなかなか許してもらえないが彼女は違う。それにプロイちゃんの身体は良い匂いがする。体臭だけでなく吐息も甘い。金色銀色桃色吐息ではなく、ミントの香りがする。その口を近づけながら手を優しく動かしてくる。そんなことしたら「いいのかな、もう一回」「・・・」プロイちゃんは優しく目を瞑った。
興奮した女性の鼻から出る独特の匂い、それを何度か経験した。みんなプロでなかったので興奮していたのは間違いない。データ数が非常に少ない個人的体験だが確かに変る。プロイちゃんの鼻からも良い匂いがする、ひょっとしたら本当に興奮しているのかも、これは。

匂いと言えばフランスにエロスの香りが漂う話がある。1816年、フランスの田舎にマリー・アンジュという17歳の少女がいた。彼女はキリストがキスをしにくると言い、受けると口からシロップをどくどくと吐き出す。キスが激しくなると、えんどう豆くらいの大きさのボンボンが口から溢れだす。そのシロップは甘く美味だった。
それはそうだろう、17歳の少女の口から溢れ出すシロップやボンボンが不味いはずがない。アダルトビデオの男は女性に唾を垂らしてとお願いする。舌を絡め合い唾液の交換をするベロチュウや、女性が口から白い液体をドクドクだすシーンは興奮をさそう。古来から女性の口は性器を連想させてきた。そんな唇がすぐ傍にありミントの香りが漂ってくる。

旅の教訓 プーケットは日本からけっこう遠い
プーケットは日本から直行便がない、バンコクや香港やクアラルンプールで乗り換えないといけない、8時間くらいかってけっこう遠い。だがバンコクからの便は圧倒的に多い。バンコクに一泊して一回夜遊びをして昨日やってきた。
昨日の夜はバングラ通りで苦戦して疲れてしまいみんなはまだ寝ている。だから一人でパトンビーチにやってきた。写真を撮ってと頼まれた日本人のご夫婦と暫く話して、また海を見ている。プーケットはリゾートという名にふさわしく豪華なリゾートホテルが立ち並んでいる。
ホテルの庭にヤシの木が植えられ、色とりどりの花が咲き乱れている、透明な水を湛えたプール、水着の美女がデッキチェアに寝そべりカクテルを飲んでいる。カクテルはプールの側のバーから届けられる。女性の大きく盛り上がった胸にグラスの滴が落ちる。その谷間は深い。
まさにリゾートの光景だが、実際に見たことはない。砂浜のレジャーシートに寝そべるおっさんの妄想である。高級ホテルのプールで美女とカクテルを飲んでみたい、一度だけでも良い、俺の話を聞け、がその夢はこれからも叶いそうにない。なんとなく悲しくなってきた。

旅の教訓 庶民の楽しみと成功は雑踏の中にこそある
どこからともなく「I can go with you」と聞こえた気がする。昨夜出会った女の子の声である。空耳にしてはずいぶんリアルだった。彼女はバングラ通りにいた。もし付き合ってくれるなら店に1000バーツ、女の子に5000バーツくらいかかるらしい。少し高いような気もするがその値打ちは十分にあった。今夜は付き合ってくれるかもしれない。
豪華な高級ホテルに泊まれなくてもバングラ通りには行ける。嬌声が響き、安い香水と食べ物の臭いがごちゃまぜになった繁華街なら何回でも行ける。米国の有名ブロガー、エリック・パーカは著書「残酷すぎる成功法則」で成功の意味を述べている、成功に必要なのは、自分がどのような人間であるかを知り、どのような人間を目指したいのかを考えそのバランスを調整することだ。
成功者はやりたいことに夢中になっているだけで成功を意識しない。やりたいことをやった結果が成功である。私はスケベなだけの人間である。プールのデッキチェアで寝そべるのも良いが、もっと望むのは女性とベッドを共にすることだ。ベッドの上の性交、いやベッドの上が成功である。なにか違うような気もするが少し元気が出てきた。

旅の教訓 プーケット・タウンへは青いテンソウが安くて面白い
海から帰り日本人夫妻が勧めてくれたプーケットタウン観光に行くことにする。場所は島の反対側である。「時間を節約するならタクシーですね、600バーツくらいかかるそうですけど」「時間を節約する必要がある?」当然ながら夜まですることはない。「それではテンソウで行きましょう」「乗り合いバスだね、大丈夫」「青いのに乗ればOKです。運転手に行き先を確認したら間違いないでしょう」
それでは行こう行こうとなった。バス停はネットの地図ですぐわかる。本数は一時間に3本くらい、料金は40バーツとたいへんに安い。おっさんが4人、ボーッと待っていたら青いトラックがやってきた。お金を払おうとしたら手を振って後でと言う、しばらくベンチのような座席に座っていたら運転手が回収にきた。向こうの都合で集めるシステムらしい。
青いテンソウは快調というよりゆっくり走る、渋滞もあって50分ほどかかってプーケット・タウンについた。パステルカラーのシノポルトガル様式の建物は確かに女性が好きそうなインスタスポットだった。ワット・プッジョーなど恋愛運に効くお寺も面白い。だが行ったメンバーが良くなかった。彼らは観光に興味がない。それよりこのオールドタウンにマッサージ店が気にかかる。ちょっと行ってみますかと盛り上がったがバスの最終が近づいていた。
このテンソウ、オープンエアだけれど天井に扇風機がついているで暑くない。途中、タイガーキングダムやアクアリア・プーケット(水族館)に寄って行く。このテンソウ、座席から見える景色がたいへん良いのだ。道路の側の緑や建物、空気の臭い、タイへ来ている実感が湧いてくる。値段が安く旅行情緒を満喫できる、いうことなしだった。
「これは良いですね」「旅ですな」おっさんたちの顔はテルマエロマエの風呂に浸かった平たい顔の人種のようになる。

本当の目的地はシードラゴン通り
テンソウの旅を終えてホテルへ戻った。私達の本番はこれからだ。少し離れたナイトマーケットへ行き夕食を取って再びパトンビーチに戻りバングラ通りに向かう予定である。

目指すのはシードラゴン通り、そこに待っているのは美女か、はたまたレディボーイか。期待は膨らむばかりだ。昨夜の彼女に会えるのか、つきあってくれるだろうか。この時点ではまだ分からない。(続く)


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