インドネシア ジャカルタ ブロックMで朝食を

インドネシア

ジャカルタの夜は更けていく。小手調べで行った1001のパラダイススパは予想外のレベルで下半身は十分に充足した。その後に食べたソト・ブタウィ(Soto Betawi)はスパのアリアちゃん以上に濃厚だった。その複雑な味は胃袋を満たしてくれた。アリアちゃんを北寄貝とすればブタウィは姥貝の味わいである。性欲と食欲、エロスが満ちればもうすることがない。ビールを片手に夜景を眺めるうちに眠ってしまった。

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旅の教訓 ジャカルタは夜遊び天国だった。

さて朝である。アザーンが響いている。ここはイスラムの国だった、とはいうものの昨夜は色々と驚かされた夜だった。イスラム国のイメージが覆った。ルールを守れば食事も風俗も自由なのだ。パラダイススパ、ホテル置屋、援交バー、KTV、エスコートクラブ、置屋と種類も豊富である。そのうえ美人が多い。

昨夜の経験だけなので偉そうなことは言えないが、この街が天国に近いのは間違いない。もっと早く来るべだった。訪れなかったのはイスラム教だから風俗はダメだろうの思い込みのせいだ。人は思い込みで失敗する。スティーブ・ジョブズが好んだ禅語に「冷暖自知」がある。水が暖かいか冷たいか、それは触るか飲めばすぐにわかる。ごちゃごちゃ考えるよりも体験すれば良かったのだ。

人生は短い。見る前に飛べ、まず動くことが大切である。とはいえ後悔してばかりでいけない。残された夜は後2日。有効に過ごさないといけない。悩んでしまう。ただ今は朝だ、夜はまだ先である。夜まで先輩が教えてくれた観光地を回ってみよう。考えていると腹が空いてきた。まず朝ご飯が必要だ。アジアへ来たら朝食は屋台飯か食堂で食べないといけない。

上海 朝食の思い出、中国は階級社会だった

若い頃に上海へ出張していたときのことである。ホテルのそばに庶民的な食堂があった。いつもおっちゃんやおばちゃんで賑わっている。そこの麺がとても美味しそうなので、ある日勇気を出して入ってみた。みんながジロジロと見る。当然だろう、カッターシャツのどう見ても日本人が入ってきたのだ。もの珍しがるのも無理はない。

彼らの物めずらしそうな視線を浴びながら注文した。出てきた麺は予想通りに美味かった。二度目にいったときは客のマネをして油条も注文した。この揚げパン、スープに漬けるとたいへんにおいしい。「ハオツー」思わず言うとみんなが笑った。そうだろう、そうだろうという風に、おばちゃんが笑い、おっちゃんが指を立てる。そこには中国人の素朴な笑顔があった。それから時間に余裕のある朝はそこで朝食をとった。

ある日女性通訳が迎えにきた。彼女は上海生まれの生粋の中国人である。迎えの車の窓から一軒の店を指さして言った。「あんな所で食べる人の気がしれません。汚くて不潔そうだ」私が日本人だという事を意識して言ったのかもしれない。だがその後も子どもは小学校まで送り迎えするとか言っていたのでセレブなのだろう。

彼女はあのような街の食堂で食べないのかもしれない。私は生返事をした。彼女が指さしたのは、おっちゃんやおばちゃんに混ざって「好的」など調子に乗っていた店だった。その朝、共産主義は階級社会と気づいた。ただその店は美味かった。

朝のブロックMは健全だった

さてジャカルタの雰囲気はどうか、朝食を取りに出かける。ホテルはブロックMの近くである。その中心のブロックMスクエアに屋台街があらしい。ブロックMはとにかく大きな商業エリアである。スーパーや企業、KTVなどの繁華街が混在していた。この一画は日本企業が多く日本人が多いことでも有名である。ただちょっと古いくさい感じもする。

ブロックMと書かれた入口を入って歩くのだが、どちらに向かっているかさっぱり分からない。朝と言っても蒸し暑い。いったい何をしてるんだの気分になる。日本人はせっかちでいけない。夜までは時間があるのだから焦ることはない。東南アジアの時間に合わせよう、と気を取り直して歩いていたらそれらしき所についた。ブロックMスクエアというショッピングセンターの周りに屋台がたくさんあった。ヒジャブを被ったおばちゃんやそうでないおばちゃんがのんびり働いている。

アジア旅行の楽しみは雑踏と屋台にあるが私のモットーである、それを満足させる雰囲気だ。良いですよ、この感じ。さて何を食べよう。昨日の夜はサテとビールで乾杯して腰を使ったあとは、ブタウィを食べた。あと知っているインドネシア料理はナシゴレンくらいだ。朝から焼き飯は無い、やはりお粥か麺が欲しいところである。

旅の教訓 ジャカルタの朝食は屋台で食べよう 

そんな気分にピッタリのブブール・アヤムというお粥があった。他にもナシ・ウドゥックというご飯やソト・アヤムという春雨スープがある。このあたりが朝の定番らしい。ブブール・アヤムは鶏肉いりのお粥である。アヤムは鶏のことだ。朝に食欲がないときのお粥はありがたい。今日の朝食はブブールアヤムに決定である。

日本では鶏とお粥は珍しい組み合わせだがインディカ米の触感と鶏の風味が合って美味しい。九州の鶏飯に似ているかもしれない。ブブールアヤムは甘いティーを飲みながら食べるのがジャカルタ流だそうだ、セットで8,000〜15,000ルピア(約70円~150円)こんなに安くて良いのだろうか。懐にも優しかった。

ナシ・ウドゥックは、ココナッツミルクとスパイスで炊いたご飯で、テンペやチキンフライやゆで卵などが乗っている。テンペは納豆を干したようなものでインドネシアの国民食だ。さほど美味くはない。今日はお汁系を欲していたので止めておいた。これも1食あたり10,000〜15,000ルピア(100〜150円)くらいと安い。

ソト・アヤムはあっさりとしたチキンスープで春雨や野菜が入っている。見た目はさらっとしているが色んなスパイスが入っていてけっこう複雑な味である。黄色いのはウコンの色ある。チキンのスープカレーと言ったほうがしっくりくる。クルップというエビせんべいが入っている。クルップは色んな料理に添えられているが美味い。ビールのアテに良いが屋台で飲めないのが辛い。美味そうだったが今日はお粥気分なのでやめた。

ブロックMのKTV街

「観光するなら、モナス(独立記念塔)、イスティクラルモスク、スラバヤ通り(骨董街)、コタ辺りが良いよ。コタは、ジャカルタがバタビアと呼ばれていたオランダ統治時代の中心地だった地区で古い建物が残っている」甘いアイスティーをすすりながら昨夜聞いた話を思い出す。

ブブールアヤムは鶏が入っているだけあって、日本の白粥より力が出るようだ。それでは観光へでもいきますか。ブロックMはKTVのメッカである。観光の前に夜に備えてKTVの場所を探索しようと思い立った。すると俄然元気がでてくる。朝の繁華街は気が抜けたような感じだが、コンビニ、日本料理店、ファーストフードがたくさんある。日本人街と言われるにふさわしく日本料理の店が多くある。

KTVは、YUJIRO(ユウジロウ)、JAWA JAWA(ジャワジャワ)、CAMEREON(カメレオン)GEISHA(ゲイシャ)などそれらしい名前の店がある。独りでカラオケへ行くのは寂しくて不安だけれど、リトルトーキョーと言われる一画にあるのだから、システムは他の国と同じで大丈夫変だろう。夜になったらやってこよう。ここは冷暖自知を実践する場所だ。

観光を終えて行ってみるとシステムは全く同じではなかった。KTVは、歌を楽しんでから女性がホテルへ来るのが普通だと思っていたが、もっと直接的だった。その場でできる。もちろん歌っている部屋でするわけではないが、建物を移動する必要がない。これはなかなか便利だ。

観光をして再びやって来たのは朝食をとってから半日で後だった。ちょっと疲れている。(続く)

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