ここは高雄のセブンイレブンである、台湾ビール六缶とおつまみ二袋をカゴにいれて一元のレジ袋を買うべきか悩んでいた。アルバイトの若い男性店員がおかしそうに見ている。
この日本人、どうみてもつりあわない若い女性と一緒やってきた。そのあと続けてビールを買いにきた。いったい何をしてるのだろう。その度にレジ袋を買おうかと悩んでいる。もう一回くらい来るのじゃないか。「你不需要」「あっ、いります」繰り返しである。

旅の教訓 台湾新幹線 高雄駅は左営駅
桃園空港からMRTに乗り台湾高鉄の切符売り場にやってきた。これから高雄に行くのだ。「To ガオション one person reserve」「Which train do you want?」売り場の女性が事務的に聞いてくる。「えっ」良く聞き取れないので適当に答えたら切符が出てきた。もちろんお金を払ったあとだが。1530TWD(6000円くらい)だった。
切符の行き先は「左営」である。高雄じゃないのかと不審そうにみていると、女性がいっしょと笑顔で教えてくれた。笑顔がちょっと良いのだ。大阪の梅田と大阪駅のようなものか、とりあえず行ってみれば分かるさ。
彼女が最初に質問したのは各停か直行便かだったとあとから気付いた。今回は偶然に直行便に当たった。直行便は途中、台中に一回停るだけだが各停は多くの駅に停まる。急ぐ人は時間がかかるので気をつけないといけない。

旅の教訓 台湾の新幹線(高鐵)にアルコールの販売はない。
高鐵は日本が技術を提供してできたから内部まで新幹線にそっくりである。発車して暫くすると可愛い女性がワゴンを押してやってきた。「沒有啤酒(メイヨーピチョ)」ビールを注文すると彼女が悲しそうな顔をする。高鐵はアルコールを販売していないのだ。
しまった、そうだったら売店で買っておいたのに。日本は酒を呑むことに特別に寛容なので忘れがちだが国よって酒の文化は違うのである。ビールが無ければ欲しい物はないが、彼女の笑顔を見たくて水を注文した。旅先で出会う女性がみんな綺麗に見えるのは何故だろう。
窓の外に田園風景が広がってくる。畑や田んぼの間に溜池が散在して、どことなく日本の風景に似ている。よく見ると樹々や建物が異なる。やはり南国の雰囲気である。その違いが外国にいることを強く感じさせる。景色を見ているだけで退屈しなかった。ビールは必要なかった。

高雄のホテルで東京からのメンバーと合流する。その中に知らない女性が一人混じっている。昨日、かれらが台北でいった店の女性だった。彼女は高雄にある友人の店に案内するために一緒にやってきた。なんとも商売熱心な女性だった。
夕食は「かにの家」である。看板が可愛い。台湾の蟹おこわは美味しい。蟹料理でお腹が膨れると彼女の出番である。「さぁ行きましょう、私についてきて」彼女のテンションは最高潮である。美味い料理を食べたせいか。勢いよく歩きだした。その先の道、細くて真っ暗なんですけど。
暗くて細い道を延々とあるき続ける。「もうちょっとだよ」彼女のテンションは以前高いままだ。「なんで飲み屋に行くのにハイキングせんといかんのや」歩き疲れて無口になってくる。「もう帰ろう」誰かが言いだしたとき、にようやく店に着いた。でも店はとても小さい。ほんとに楽しいことが待ってるのか。みんなの顔に不安が浮かんでいる。

旅の教訓 終わったあとのビールはほどほどに
住宅街にポツンと一軒屋である。田舎のスナック風の中は広く小娘たちがいた。この店の場所は知ってる人でないと絶対にわからないだろう。彼女が来てくれて良かった、業界ネットワークに感謝だと思ったが帰りに反対方向へ行くと大きな通りがあった。車もたくさん走っている。タクシーだったらとても近かったじゃないか。どうしてあんな裏道ばかり歩いたのか。謎のまま終わった。
なんとか着いたものの歩き疲れてカラオケが盛り上がらない。そうそうにホテルへ戻ることになる。私が指名した(選ばれた)のはメイさん(仮名)という巨乳の小娘だった。彼女は驚くほどネイティブな日本語を話した。ビールが大好きな台湾美人は、コンビニに寄ってビールをいっぱい買っていきましょうとノリノリでだった。
コンビニで缶ビールを六本買って部屋に入ってまず乾杯だ。彼女は美味しそうに二缶を飲みほした。あっという間に4缶がなくなる。一旦ビールを置いてシャワーを浴びる。思った通りの巨乳が現れた。その柔らかい巨乳を押し付けられるともうたまらない。曲線もたまらない。我慢できずにイッキに汗をかいて、またシャワーを浴びるとやっと落ち着いた。
「ビールを飲む?」彼女が服を着るのを眺めながら声をかける。「要らない」や「貰って帰る」こんなとき普通の反応はそうだがメイちゃんは違った。「うん飲む」笑って椅子に座る。つきあってくれるらしい。白のTシャツに淡いブルーのジャケット、デニムのスカート姿は、さっきベッドで乱れた女性とは思えない、普通の女性である。そんな娘が相手をしてくれる、これは嬉しいかも。

推しバンドとビールの話はつきない
「なぜ夜の仕事をしているの」これは風俗で聞かれて嫌な質問のベスト3に入るそうだ。だから止めておく。「台湾の女の子の好きなものは何」たわいない話し続けてビールを飲む。スピードが早い。「私、推しバンドのおっかけのお金のためにやっているの」「そうなんだ」生活のために風俗をする女性は減っているらしい。
私のお金は最終的に推しのバンドのところ行くのだ。新宿で立ちんぼ女性の稼いだ金が、推しのホストに貢がれるのと同じ構図だ。オヤジはいつも食物連鎖の最下位にいる。感慨深いなぁ。六缶終了である。彼女はまだ飲みたそうだ。
「ビールを買ってこようか」さすがにこの辺りで終わりだろう。「ありがとう、待ってる」また六缶買ってきた。レジ袋つきである。「おっかけはお金がいるのよ」彼女の推しのバンドは日本公演もするそうだ。そんなときは日本へ行かないといけない、お金がいるのである。

彼女のお尻は重かった
来月も武道館で公演がある。千葉のホテルに泊まるそうだ。「そのホテル、少し遠くない、もっと近い所があるよ」「そうなの」言ってるうちにまたビールが無くなった。もうお腹はパンパンだ。「買ってくる」普通は、普通は「帰る」になるはずだけど返事はまた「ありがとう」だった。私に乗っかっていたときは感じなかったけれど彼女のお尻はとても重かった。
袋を持ってくれば良ったと思いながらまた六缶と袋を買った。バンドの話しはまだ尽きない、快感の時間より、随分長い時間が経っている。もう何缶のビールを飲んだかわからない。さすがに酔いが回ってくる。旅の疲れがどっとくる。ハイキングの疲れも出てきた。「バンドの誰がかっこいい、メンバーの一人はこんな趣味を持ってる」彼女の声が遠くなってくる。

お店では3万5千円くらい使っただろうか、それに値する気のいい女性なんだけど・・・いつ、帰ってくれるのだろう。


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