台湾 高雄KTV 彼女とビールの夜は更けて

台湾

ここは台湾、高雄のセブンイレブンである、台湾ビール六缶とおつまみ二袋をカゴにいれて一元のレジ袋を買うべきか悩んでいた。アルバイトらしい若い男の店員が悩んでいる私をおかしそうに見ている。

この日本人はどうみてもつりあわない若い女性と一緒やってきて、そのあと続けて二回もビールを買いにきた。いったい何をしてるのだろう。その度にレジ袋を買おうかと悩んでいる。もう一回くらい来るのじゃないか。「你不需要」「あっ、いります」繰り返しである。

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旅の教訓 台湾新幹線 高雄駅は左営駅

2018年、桃園空港からMRTに乗り台湾高鉄の切符売り場にやってきた。これから高雄に行く。「To ガオション one person reserve」「Which train do you want?」売り場の女性が事務的に聞いてくる。「えっ」良く聞き取れないので適当に答えたら切符が出てきた。もちろんお金を払ったあとだが。1530TWD(6000円くらい)だった。

あとから彼女の質問は各停か直行便かだったと気付いた。今回は偶然に直行便に当たったが、台中に一回停るだけの直行便と各停ではかかる時間が随分違うので急ぐ人は気をつけないといけない。切符の行き先は「左営」となっている。不審そうにみていると売り場の女性がいっしょと笑顔で教えてくれた。笑顔がちょっと良いね。

大阪と梅田と同じ? 高雄と左営

旅の教訓 台湾の新幹線(高鐵)にアルコールの販売はない。

大阪の梅田と大阪駅のようなものか、とりあえず行ってみれば分かるさと納得してホームへ向かった。高鐵は日本が技術を提供してできたから内部まで新幹線にそっくりというより同じである。発車して暫くすると可愛い女性がワゴンを押してやってきた。

台湾ビールを注文すると彼女が悲しそうな顔をする。「沒有啤酒(メイヨーピチョ)高鐵はアルコールを販売していないのだ。しまった、そうだったら売店で買ったのに。国よって文化は違う、日本は呑むことの規制がとても緩い国なのを忘れていた。ビールが無ければ欲しい物はないが、彼女の笑顔を見たくて水を注文する。旅先の女性がみんな綺麗に見えるのは何故だろう。

窓の外に田園風景が広がってきた。畑や田の間に溜池が散在する風景はどことなく日本に似ているが樹々や建物が違う。やはり南国の雰囲気があり外国にいることを強く感じる。景色を見ているだけでビールがなくても退屈しなかった。

高雄のホテルで東京からのメンバーと合流すると知らない女性が一人混じっている。前夜、台北の店でみんなと知り合い、高雄にある友人の店に案内するために一緒にやってきたという、商売熱心な女性だった。

夕食は看板が可愛い「かにの家」でとる、台湾の蟹おこわはいつ食べても美味しい。ビールと蟹料理でお腹が膨れたころ彼女の出番になった。彼女は美味い料理を食べたせいかテンションが最高潮で「さぁ行きましょう、私についてきて」と言ってどんどん歩いて行く。だがその先の道は細くて真っ暗なのだ。

そんな道を延々とあるき続ける。みんなが歩き疲れて無口になっても「もうちょっとだよ」の一点張りである。もう帰ろうと思ったときようやく小さな店に着いた。こんな小さい店でどほんと大丈夫、いいことがあるのとみんなの顔に書いてあった。

旅の教訓 終わったあとのビールはほどほどに

お店は住宅街にポツンと一軒だけあった。ちょっと大きいめの田舎のスナック風で、なかにはそこそこの人数の小娘がいる。ここは知ってる人でないと絶対にわからない、業界ネットワークは恐るべしでこの方法で探すのは有効である。帰るときにわかったのだが、反対方向へ行くと大きな通りで車がたくさん走っている。車だったらとても近かった。どうしてあんな裏道ばかり歩いたのか謎である。

歩き疲れてカラオケが盛り上がらない。そうそうにホテルへ戻ることになった。私が選んだ(選ばれた)のはメイさん(仮名)という巨乳の小娘だった。驚くほどネイティブな日本語を話す彼女はビールが大好き、コンビニに寄って買っていきましょうとノリノリである。缶ビールを六本買って部屋に入ってまず乾杯をする。美味しそうに飲んであっという間に4缶がなくなった。

ここで一旦ビールを置いてシャワーを浴びる。思った通りの巨乳が現れた。その柔らかい巨乳を押し付けられるともうたまらない。ベッドに寝そべり下から眺める曲線が素晴らしい。我慢できずにイッキに汗をかくことになった。そのあとまたシャワーを浴びてやっと落ち着く。

彼女が服を着るのを眺めながら「ビールを飲む?」と声をかける。大抵の女性は「要らない」や「貰って帰る」と早く帰りたがるのだが彼女は違った。「うん飲む」と笑ってやさしく椅子に座る。仕事が終わったのにつきあってくれるらしい。白のTシャツに淡いブルーのジャケット、デニムのスカート姿はさっきまでベッドにいた女性と同じとは思えない。普通の女性が相手をしてくれるようで嬉しくなった。

押しバンドとビールの話はつきない

なぜ夜の仕事をしているのと聞こうとしたが止めた、風俗では聞かれて嫌な質問のベスト3に入るそうだ。台湾の女の子の好きなものは何とかたわいない話し続けているうちに、彼女は押しのバンドのおっかけをするお金のためにやっていると分かった。今、生活のために風俗をする台湾女性は減っているらしい。

今夜私が使ったお金は最終的にバンドのところ行く。新宿で立ちんぼをして稼いで、推しのホストに貢ぐ女性と同じだ。オヤジはいつも食物連鎖の最下位の存在だと感慨深くなった所でビールが無くなった、六缶終了である。彼女はまだ飲みたそうだ。

「ビールを買ってこようか」普通はさすがにこの辺りで終わりなのだが「ありがとう、待ってる」でまた六缶買ってきた。レジ袋つきである。彼女の推しのバンドは、日本公演をよくするので日本へ行かないと行けない。「だからお金がいるのよ」と笑う。

彼女のお尻は重かった

来月も武道館で公演があるので千葉のホテルに泊まるそうだ。「それ少し遠くない、もっと近い所があるよ」「そうなの」と言ってるうちにまたビールが無くなった。もうお腹はパンパンである。「買ってくる」普通は、普通は「帰る」になるはずだけど返事はまた「ありがとう」だった。私の上に乗っかっていたときは感じなかったけれど彼女のお尻はとても重かった。

袋を持ってくれば良ったと思いながらまた六缶買ってきた。彼女のバンドの話しは尽きない、肉体的な快感を得ていた時間に比べると随分長い時間が経っている。深夜のホテルの一部屋で女性とひたすらビールを飲んでいる。さすがに酔いが回ってくる。飛行機の疲れがどっとくる。バンドの誰がかっこいい、メンバーの一人はこんな趣味を持ってるという彼女の声が遠くなってきた。

ビールを除いて3万5千円くらい使っただろうか、それに値する気のいい女性と会えたけれど・・・いつ、帰ってくれるのだろう。

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