マレーシア クアラルンプールの夜はSPAへ行こう

マレーシア

これはいけない、目の前に豊な胸が揺れているのにあそこは硬度を失いカラスミから明太子のようにどんどん柔らかくなってくる。インドネシア娘が不思議そうな顔で見下ろしてくる。これが中折れという奴だろうか。これはあかんと気合をいれるがどうにもならない。

「タイアド」「ノー、ガンバレ」誰が教えたのだろうか。励ましてくれるがとうとう抜けてしまった。困惑した顔をする彼女に今日の長い一日を話すと「日本人は忙しいね」と笑って肩を少し揉んでくれた。中折れしたがこれはこれで良かったのである。

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ニョニャ料理はお酒の肴にぴったりだった

フードコートから帰って、慌ただしくと言ってもそれは私だけだが、ニョ二ャ料理を食べにやってきた。中華街にあるオールド・チャイナ・カフェである。ここはずいぶん有名な店らしい。店内は古い中国の家具や写真が置かれレトロな雰囲気をだしている。

ニョ二ャとは舌を噛みそうな名前だが、マラッカにやってきた中華系とマレー系の人が結婚した家庭に伝わる料理だそうだ。混血の子孫がプラナカン、男の子はババ、女の子はニョニャと呼ばれる。その家の母から娘に伝えられるのがニョニャ料理である。ルーツと同じく中華とマレーのハイブリッド料理だ。

料理は中華の食材を使い、ココナッツミルクとサンバル、ウコン、レモングラス、パンダナスの葉などのマレー系のスパイスで味付けをする、甘いようで辛いような複雑な味だ。代表料理にパイ・ティがある。カリッと揚げた米粉のカップにエビや野菜を入れたもので、美味しくて見た目も可愛い。オタオタはマレーシア版カマボコで魚の擂身にハーブ、ココナッツミルク、卵を混ぜて蒸してつくる。

ジュフチャー は、細かく切ったクズイモとサキイカ、豚肉を醤油などで味つけした、切り干し大根のような食感である。チンチャーロ・オムレツは、チンチャーロという小エビが入った卵焼きで、小エビの塩味が効いて美味い。どれもビールのツマミにピッタリだ。

ロバは湯葉の揚げ春巻き。豚肉を五香粉(ウーシャンフェン)で味つけして、湯葉で巻いて揚げる。シナモンやグローブの香りが食欲をそそる。湯葉の皮がパリパリとして香ばしい。仕上げはニョニャラクサ、ココナッツミルクで味付けしたカレーラーメンである。

デザートも充実している。「ういろう」のようなココナッツミルクと米粉で作ったニョニャクエ、ココナッツミルクや豊富な果物を乗せたかき氷がある。女性にピッタリのスィーツだがおっさんにはちょっと難しい。

出てきた料理はどれもビールに合うが、店で酒を呑んでいる客は多くない。なんとなく飲みにくい感じだ。マレーシアの人達の60%はイスラムでお酒を飲まないからこんな雰囲気になるのだろう。すごく酒に合う料理を作る人達が酒を飲まない、なんとも不思議である。だが美味いのは間違いない。

さぁ夜の街へ繰り出そうと思ったが

ゴルフで疲れた身体にビールが染みわたり程よくまわってくる。フードコート飲み過ぎたかもしれない。「今日のテンプラーパークカントリークラブ、良かったですね」「武田鉄矢の映画の撮影もしたそうですよ」「まぁスコア以外は最高だったな」「あはは」オヤジの会話である。

「明日もスタートが早いから、昼から時間があまりますね」「観光でもしませんか」「かもさんみたいに出かけますか、別々で」別々がとても強調されているような気がする。「みんなで行きましょうよ」「だったらバトゥー洞窟へ行かはったらどうですか」バトゥ洞窟、誰もわからないが女神の言葉に反対する理由は無かった。

「じゃまた明日、お願いしますね」と女神は去って行った。「さてどうしますか」「ゴルフの後は疲れますね」「かもさんは、たくさん歩いたから疲れたでしょう」「もうちょっとクアラルンプールを楽しみませんか」「明日は100を切りましょう」「帰りますか」で二晩目もおとなしく帰った。

ヒンズー寺院 バトゥ洞窟

三日目のパーム・ガーデン・ゴルフクラブも良いコースだった。相変わらずのスコアで上がり、バトゥ洞窟へ向かう。言われるがままに行くのはいつものことだが、どんな所かさっぱりわからない。バトゥ洞窟とはいかなる所か、マレーシアまで来て鍾乳洞を見学するのだろうか。

クアラルンプールの中心から20分ほどで洞窟に到着した。タクシー料金は16リンギット、日本と比べると随分安い。インド映画に「ムトゥ踊るマハラジャ」というのがあったが、バトゥはヒンドゥー教の寺院だった。寺院の歴史はそんなに古くなく、1890年に現地のタミル人商人K・タンブーサミー・ピライがムルガン神の立像を建立し祀ったことから寺院として発展した。

まず大きなムルガン(Murugan)神の像が迎えてくれる。インドのタミル地方ではムルガン信仰が盛んらしい。像は40mもある金ピカで300リットルの金が使われている。金の比重は19.32だから300掛けると5796kgになる。金1kgは1100万くらいだから・・・けっこう凄い。

ムルガンはシバ神の次男である。長男ガネーシャは子供の頃、シバ神の邪魔をしたので首を切られて代わりに象の首を着けられた。ムルガンはそれに比べて恵まれていたのかずいぶん男前である。兄ガネーシャは富の神で民衆の願いを聞く。ムルガンは戦いの神であり、日本の韋駄天や鳩摩羅天である。その姿は6つの顔と12本の腕を持つ、普段は孔雀に乗り槍を持つ美青年である。その姿が像になっている。

旅のお勧め 極彩色の世界バトゥ洞窟は見る価値あり

鍾乳洞というから白や灰色の岩山を想像したが、着いた所は極彩色の世界だった。長い階段はカラフルな色に塗られ極彩色の像が沢山ある。階段は272段もありこれを登らないと鍾乳洞内のヒンドゥー寺院へいけない。四国の金毘羅さんと同じだ。ゴルフで疲れた身体にはなかなか辛いのである。

たくさんの人が階段を登っていく。前を歩く女性のお尻が丸くて気になる。インド人のお尻は大きい。香辛料というかインド人の体臭というか、日本で決して嗅ぐことの無い匂いが周囲に満ちて、外国に居るのを強く感じさせる。

階段を登ると、色鮮やかなヒンドゥー教の神々が並んでいる。4億年の年月を経た幻想的な鍾乳洞に、神話を描いた壁画や展示がある。更に進んで奥の階段を登るとヒンドゥー教寺院につく。天井から差し込む陽光の中に立つ寺院の風景は素晴らしい。ここは良い観光地である。

バトゥ洞窟の観光が終わると次はジャランアローという屋台通りに行くらしい。通りはマレー料理や中華料理なんでもあるそうだ。クアラルンプールまで来て屋台で飯を食べるの・・・との文句は言わない。東南アジアの楽しみは雑踏の中にある。

旅のお勧め ジャランアロー屋台通りでマレー料理を堪能しよう

ということで屋台通りにやってきた。音楽、人の話す声、笑い、そしてここも色んな匂いに満ちている。みんな人生を楽しんでいるようでこちらも楽しくなる。料理はココナッツミルクやマレー地方のスパイスが活かしたものが多い。

サテーは、牛肉や鶏肉にハーブやスパイスで下味をつけて串に差し、炭火で焼いたものを、甘辛のピーナッツソースにつけて食べる。日本で言えば焼き鳥や串焼きだが、これがまたビールの肴にピッタリなのだ。羊肉のもあってこれもまた美味い。

その他にナシゴレンやミーゴレンなど良く知られたものや、カンコン・プラチャン(空心菜の炒め物)とか、マレー料理ではないがタンドリーチキンはビールに良く合う。しめはここでもラクサというカレーラーメンだった。少し酔ったお腹にラクサは美味しい。酒を飲まない国の料理が酒に会うのはなぜだろう。不思議である。

「さてこれからどうしましょう」みんなからの返事は帰りましょうだった。ゴルフを1ラウンド、それから272段の階段を上り下りしたのだから無理もない。だが男の性欲とは不思議なもので、疲れたときほど強くなる。最後の夜となればなおさらだ。一人でも行かないといけない。援交バーは閉まっているそうだから、SPAに行くしかないだろう、ということで目指すはジェネシスSPAである。

さぁ今夜こそ夜の街へ繰り出そうが、独りでSPAへ

受付を終えて、ジャグジーで汗を流したあとに、係のおっちゃんに女性の紹介を受ける。中国、タイ、ベトナム、インドネシアの女性が主で、今はいないがインド系もいるらしい。ただマレー系の女性はいなかった。地元の女性にお相手してもらうのが醍醐味なのだが。

仕方がないのでインドネシアの女性をお願いした。料金は260リンギットくらい(中国人は少し高くて360リンギットくらい)彼女は小柄だが胸が丸々として大きい。美人ではないがニコニコとしていて可愛い。彼女に手を引かれて着いた部屋は、お世辞にも綺麗とは言えないがまぁこんなものだろう。

シャワーを浴びて横になって軽くマッサージされると流石に眠くなってきた。これはいけない「スリーピィ」「ノー」笑いながら掴まれてしまった。その後は一気呵成に乗ってくる。朝黒い肌に汗が浮かび豊かな胸が揺れる、悪くないが疲れが出てきた。これは中折れするかも、そう思うと余計にダメになってきた。

頑張っだがとうとう抜けてしまう。不審そうに見る彼女にありがとうと言い、ゴルフをしてバトゥ洞窟へ行って食事をしたことを話すと「日本人は忙しいね」と笑って肩を少し揉んでくれた。後はまたジャグジーに浸かって帰った。疲れた時はSPAでサクッとが良いかもしれない。疲れ過ぎて抜けなかったけれど。

旅の教訓 マレーシアは観光とゴルフとグルメを楽しむ国である

ホテルへ帰ると昨夜の気の良い熟女が思い出された。どうしてしためらったのか、もっと早く意思表示をしなかったのか。後悔ばかりである。あの会話は楽しかった、あの流れで部屋へ行ったら良かった、後悔しても後の祭りである。

SPAのインドネシアの嬢も悪くなかったが、ご当地の女性を求めるのも男の本能である。マレーシアへ来てインドネシア、中国、タイやベトナムは無いだろう。求めるならその国へ行けば良い。ここでも探したらマレーシアの女性に出会えるはずだが探す実力がない。イスラームの女性はそういうことを好まない、また外で主人以外の男と会うのはタブーだから見つけるのは大変だ。

風俗は仏教は大歓喜天や真言密教立川流がある仏教の国が良いようだ。それはともかくマレーシアは魅力的な国だった。ニョニャ料理、マレー料理、中華料理などのグルメが素晴らしい。台湾は中国のお茶の文化とフルーツや牛乳、タピオカなどの食材が出会って飲み物天国になった。マレーシアは中華料理とココナッツミルクと数々のスパイスが出会ったグルメ大国だった。ゴルフ場も観光地も最高である。

今回は不発と中折れだったがまぁそんなこともあるさ。長い一日の眠りは早くきた、お休みクアラルンプール。

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