中国 上海へ行ったら上海雑技団を必ず見に行こう

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最近の中国は何かと評判が悪いが歴史や文化は凄い。上海は長い歴史と文化をもつ都市である。戦国時代にはもう楚の春申君の領土として栄えていた。その以来現代に至るまで色んな国が勃興をし色んな人達がやってきた。近代に欧米の列強国の租界地になったため西欧文化も混じっている。

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旅のお勧め 上海美人に会える王立晩餐会のディナーショー

人々の行き交いが激しい土地は美人が多くなる。日本で言えば、昔の京都や北前船の港があった能登や秋田、開拓で生まれた札幌、今は東京である。色んな血が混じると女性は美しくなる。上海は人種の坩堝だったから美人が多い。美女たちは日本の政治家を簡単にハニートラップにかけてしまう。

美人が高慢なのは世界共通で上海女は特にプライドが高い。王立晩餐会というレストランはその美女が見られる場所だ。中国の伝統的な料理と美女たちの踊りが楽しめる。薄くてひらひらした長い袖を振りながら踊る彼女たちはほんとうに美しい。2万円くらい、お代は少々高いが観光ツアーがあって行き易い。美女と料理の両方が味わえるのだから安いものだ。

中国は美人でない娘もたくさんいる。その差は同じ漢民族と思えないくらい大きい。美人は背が高く手足が長い。細身なのに胸は大きくお尻も張っている。ひし形の顔にアーモンド型の大きな目、すぼめたような小さな口、鈴が鳴るような甲高い声で話す。まるで映画のようだ。ほんの10年ほど前まで、そんな美女がお相手をしてくれた。今はもうそのチャンスはない。

中国の雑技にあった幻術 植瓜の術

上海の凄いもの、その一つに雑技団がある。雑技とは曲芸ことで、中華風の曲芸や奇術、幻術、魔術、体操、演舞、歌舞など身体的技術が必要な芸をいう。雑技に幻術や魔術が含まれるのが面白い。雑技の歴史は古く敦煌の石窟にその絵があるくらいだ。

日本で幻術といえば果心居士や芦屋道満が使い手として有名だ。果心居士は、室町時代の人で織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、松永久秀らに幻術を見せた。秀久の前に妻の幽霊を呼び出したり、信長の前で絵の人物を蘇らしたりした。光秀には屏風を使った幻術を見せている。

光秀の部屋に湖水の風景を描いた屏風があった。小舟が浮かんでいる。果心居士が小舟を手招きすると湖面から座敷に水があふれ出し小舟が出てくる。居士がその小舟に乗ると、水と舟は絵の中に戻り、小さくなって見えなくなる。それ以来果心居士の姿を見た者はいないそうだ。

瓜を使った「植瓜(しょっか)の術」と牛を飲み込む「呑牛(どんぎゅう)の術」は有名な幻術である。今昔物語に記述があるから、随分古くに日本に渡ってきたようだ。物売りが瓜を荷馬車に積んで歩いている。道端に座った薄汚い老人が一個くれという。「お前なんかにやる瓜はない」「そうか、それなら勝手に育てて食うわい」老人は一粒の種を取り出すと地面に植えて水をやりだした。周囲に人だかりができている。暫くすると地面から一本の芽が出てきた。

驚く人々の前で、芽は苗になりぐんぐん育ち花が咲き実をつけた。実は大きくなり立派な瓜になる。「さぁ、みんなたらふく食えば良い」老人が育てた瓜はあっという間に無くなった。「うまかったわ」老人は腹をさすりながら去っていく。物売りが振り返ると荷車は空になり一個の瓜も残って無かった。

元はインドのマンゴーを使った幻術らしいが、瓜やマンゴーがそんな短い時間で育つわけがないから集団催眠術だったと思われる。現代ならイリュージョンである。古代中国にもデビッド・カッパーフィールドや引田天功がいたのだ。その雑技を現代中国は超人的な肉体を駆使するエンターテインメントにして大衆が楽しませた。娯楽は政府が国民を統治するのに重要なのだ。怪力乱神を語らずの国だから幻術や魔術は省かれた。

1990年代の演技

雑技の世界は厳しい

上海駐在の会社員と上海の豫園で酒を飲みながら話している。「風俗は諦めたよ。でもせっかく来たから上海雑技団を見てから香港へいこうかな」「それは健全でいいですね、どこの劇場へ行きますか」「どこの劇場ってどういう事、上海雑技団と言えばソ連が建てた大理石の重厚な柱のある建築の・・・」「いつの話をしてるんですか」

今、上海には多くの雑技団がある。一番有名なのは南京西路にあるポートマン会場である。上海商業劇院とも呼ばれ、リッツカールトンが入る大きな商業ビルにある。次は、上海馬戯城 『ERA/時空の旅』である。シルク・ドゥ・ソレイユの監督が監修している。丸い舞台があり全方位から見られるのが特徴だ。馬蘭花劇場はポートマン会場のメンバーもやってくる。その他、白玉蘭雑技団など随分増えた。

上海商業劇院、上海馬戯城 『ERA/時空の旅』、馬蘭花劇場は昔の上海雑技団から分かれた。宝塚歌劇団の、花組、月組、雪組のような感じだろうか。どの会場もいつも満席でという訳でもなく、当日にチケットが取れるときもあるが、事前に観劇ツアーを予約するのが無難ばろう。今回は上海商業劇院が私の記憶に残っている雑技団に一番近そうなので予約してもらった。

上海雑技団を初めて見たとき、強烈に印象に残った光景がある。北京五輪の前だから古い記憶である。だが鮮明に残っている。それは数人が何枚ものお皿を遠くから投げあい受け取る演目で起った。一人がしくじりお皿を落とした。日本ならさらっと流して次の技へ行くところだが、彼らは厳しかった。やり直しである。また失敗する、お皿をキャッチできない。それが3回、4回と続く。流石に会場がざわめいてきた。

旅のお勧め 上海雑技団は絶対見るべきである

だが彼らは止めない。断固として成功させるという意思が観客にも伝わる。会場は静まり返った。静寂のなかで技が繰り返され再び失敗する。そのあと失敗を繰り返した。そしてついに成功した。そのとき会場は割れんばかりの歓声に包まれた。雑技団の厳しさが感じられた。昔は皇帝の前で技を披露したこともあっただろう。そこでの演技は命がけである。失敗は許されない。その意識が今も残されている。中国の凄いところである。

上海商業劇院の会場や団員の衣装はずいぶん洗練されていた。なにより女性が綺麗になっている。彼女たちは昔と同じように、紐で鼓を操り、シャンパングラスのバランスを取りながら一輪車に乗っていた。人間離れした身体の柔らかさを見せつけるのも忘れない。団体の皿回し、男性のアクロバット、失敗しないかとハラハラドキドキである。中年男の心臓は止まりそうだ。ジェットコースターやスキューバダイビングと同じ、もう止める年頃かもしれない。

おやじ達は大人しく帰った

団員はいったいどれほどの訓練をするのだろうか。「神韻」という劇団がある。中国の古典舞踊と映像を組みわせた舞台演劇の集団である。舞い踊る女性の姿は本当に美しい。プローモーション動画で彼女たちの練習風景が紹介されている。文字通り血の滲む訓練を受ける。雑技団もおなじだろう。「神韻」は劇の最後に反中国共産党のプロパガンダが行われるのが御愛嬌だがは楽しめる。

「いや〜相変わらずすごかったね」「昔と比べてどうでした」「女性が随分洗練されていた。あの身体の柔らい女性がよかった。」「また変なことを考えているのでしょう」あのような柔らかい身体だったらどんな体位も可能だ。白蛇伝を思い出す。蛇の化身が与える快感は想像を絶するらしい。

「あんなの見たら、まっすぐ帰れないよ。君の知ってる店ないの、ほんとは有るんじゃないの」「だから、昨日話したでしょ。危なくて行けないって」オヤジたちは雑技団に大いに満足しながら帰ったのである。

中国政府の規制強化は「こんな日本のおっさんが中国の美女と付き合うのを許せなかった」からではないだろうか。その気持ちは大いにわかる。

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