台湾 台北 林森北路のキャバクラ通りをめざせ

台湾

テーブルの上に食べきれなかった小籠包が並んでいる。店の「小姐」いや「小妹」は、早く終われのオーラをさっきから出している。小さなタトゥーが彫られた腕が色っぽい。ここではあれもこれも食べたいと注文するのでいつも食べきれなくなってしまう。ディンタイフォン(鼎泰豊)は注文しすぎに要注意である。

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旅のお勧め 台北の夜はディンタイフォンから

鼎泰豊は日本でも有名な小籠包の店である。台湾へ来るとやっぱりディンタイフォンへ行こうとなる。いつもリージェント・タイペイ(台北晶華酒店)の近くの店に行った。日本人の扱いに慣れていて居心地が良いのだ。人気店だから直ぐに満席になってしまう。(今は無くなった)

店がいっぱいだと隣のビルの別室へ案内される。その先に店があると思えない、ちょっと怪しい雰囲気の階段を登ると普通のフロアがある。まずはビールと小籠包、ビールはもちろん台湾ビールだ。小籠包はエビ入りやお茶入りやなど色んな種類があるけれど、やっぱりプレーンが一番美味しい。焼売も種類が多いけれどやっぱりプレーンが美味しい。

小籠包以外にもメニューはたくさんある。野菜炒めと焼飯もたいへん美味しかった。満腹である。衣食住足りて性欲を知る、腹が膨れるとすぐに鳩首会談である。「今夜はどうしましょう」「まずは両替いってKTVへ行きましょう」「昨日のところがいいですかね」「いっひっひ・・・」「行こう」「行こう」と下品に笑う。

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旅の教訓 「売春が合法なのは特定地域だけ」を覚えておこう

台北は色んな風俗がある、サウナ、置屋、ピンポンマンション、キャバクラ(KTV)、デリヘルだ。それぞれの楽しみ方があるが、行きやすいのがキャバクラとサウナである。売春は10年前に特定の地域で合法になったが、たいていの風俗は指定地区以外にあるのを忘れてはいけない。

林森北路は日本と同じでお代官様のお目こぼしで存在している。お持ち帰りはいけないのである。だが男の欲望という列車にブレーキは無い。列車があればレールをひく人が必ず現れる。そんな人たちに感謝である。ディンタイフォンからキャバクラ街までは歩いて15分くらい、中山界隈の地下街は新宿駅のようなラビリンスだから地上を歩くほうがわかりやすい。

飲食店は狭いエリアに集まっているので、道がわからなくても歩いていればいつか着く。そんな気分で両替商を目指してブラブラ歩く。両替店は烏龍茶の売店を兼ねていた。お茶は昔から台湾の重要な輸出品である。その儲けで両替商を始めたのだろうか。他の日本人グループが先に両替をしている。同じ目的のおっさん達に゙違いない。なぜか緊張感が漂う。

旅の教訓 ポン引きにはついていかないこと

「今日もいくの」おばちゃんが順番を待っている私達に声をかけてくる。昨夜キャバクラまで案内してくれたポン引きである。「そうだよ、昨日の店だよ」「そう」で会話は終わった。だがおばちゃんは何故か後を着いてくる。何かを言うわけでもなく只ついてくる。不思議に思いながら歩く。

梅子というレストラン(ここは美味しい)の前を通りすぎると、道の両側に店が並びコスプレや短いたけのワンピースを着た小娘が立って客を呼び込んでいる。冷やかすだけでも目の保養になる。サービスと金額は横並びである。昨日の店に入るべきか、新規を探すか、悩みつつも昨夜の店に入ることになった。店の名はシュガーなんとか。

小娘が並んで迎えてくれる。今日もまた楽しい時間である。ふと後ろを振り返るとさっきのおばちゃんと店の人が揉めている。私たちを連れてきたとバックマージンを要求しているらしい。「昨日はそうだけど今日は違うよ」ママに答える。「そうでしょ、図々しいのよ。あんな人について行ったらダメよ。変なところへ連れて行くのもいるから。うちはもう覚えたでしょ」叱られてしまった。東京でも台北でもポン引きについて行って良いことはない。

旅の教訓 KTVといえば林森北路

あのおばちゃんは貧乏神だったのか。どうも調子が良くない。指名したい小娘がいないのだ。仕方なく知的な印象がする胸の大きい(我ながらこればかり)を選んだが、どうも相性が良くない。スマホを見せると「眩しくて見られない」話かけてもスマホを見ていて気が付かない。すれ違いが多い。

こういう日は無理をしても碌なことはない。一人で帰ろうかと考えているうちに時間が来た。メンバーは夫々のパートナーを決めて盛り上がっている。彼女は無表情に黙っている。嫌がっているのか。「かもさんは、どうするの」ママが迫ってくる。どこの店のママも押しが強い。「いいの」彼女は小さく頷く。嫌がっているのではないようだ。

飲み代は1500元、更に7000元を払う。彼女たちは後からホテルへやってくる。タクシーの中はいつものように盛り上がるが、私は今ひとつ乗り切れない。やっぱりやめておいたら良かった。後悔が黒雲のように沸いてくる。

旅の教訓 気に入った子がいないときは諦める勇気を持とう

彼女は、部屋にやってくるとますますクールな雰囲気になっていた。キャバクラ嬢というより外資系のキャリアウーマンである。これはこれで悪くないかもしれない。服を脱ぐと予想通り大きな胸である。さらに見事なまでに蓬蓬だ。面積、密度、長さとも凄い剛毛である。最近はツルツルばかりなのでとても新鮮である。いやはやこれはなんとも。

ただベッドの上は外観の素晴らしさ程に盛り上がらなかった。好き者の私にしては珍しい。彼女の頑張ろうという気持ちは伝わるがケミストリーが起こらない。何が原因だったのだろうか。「衣食住足りて礼節を知る」孔子は言った。この仕事はむろん衣はいらない。食は小籠包で足りた。住はホテルで足りている。足りないのは何か、やぱり相性か。

彼女はこの商売に向いていないのかもしれない。色んな悪条件が重なった結果だろう。人は相手を直観で判断する。合わないないと感じたときは止めたほうが良いのだ。行為だけなら良いがそれだけでは寂しい。ゆっくりと肌を触合いお喋りをしたい。

なんとなく行為が終わった。すると彼女がぽつりぽつりと喋りだす。KTVで働きだしてまだ長くない、こういう事もあまり得意ではない(時折すごく得意な女性がいる)今日はとても緊張した。あの蓬蓬はプロらしくない。彼女は、そんな事を呟いた後ラインを聞いてきた。

彼女が私を嫌がっていないと分かると不思議なもので、外資系のクールビューティが普通の可愛い女性に見えてくる。新たなケミカルの予感がして蓬蓬に手が伸びる。素晴らしい感触を味わっているとギュと胸が押し付けられてきた。もう一回いいのだろうか。彼女はじっとしている。

遊戯三昧 風俗の良い時も悪い時も楽しもう

ビールを冷蔵庫から取り出し、昼間に買っておいた葱爪餅を持って窓際に座る。遊戯三昧という言葉を思い出す。良い時も悪い時も同じように楽しもうという意味だ。風俗は良い日もあれば悪い日もある、両方あっての醍醐味である。今日はまぁまぁの出会いだったんじゃないか。

相性が良くないというバイアスに囚われていたかもしれない。何事も思い込みは行けない。ラインを開き「今日はありがとう」とモグラコロッケを付けてみた。すぐ既読になり「今日はありがとうございました、ハート(ピンクじゃないけど)」が返ってきた。嬉しいのである。

ピンと来なかったときは一人で帰るのが良いのだろう。だが自分だけ一人で帰って寂しい思いをしたフィリピンの夜もある。風俗はつくづく難しい。でも良いじゃないか、林森北路。

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