韓国 ソウル エスコートアガシとの夜は更けて

韓国

窓の外にはもう韓国の半島が見えている、関西国際空港から仁仙国際空港まで約1時間50分、新幹線が大阪から東京までが2時間10分だから本当に近い外国である。コロナが始まってから、韓国と言えばもっぱら韓流ドラマとカイカイ反応通信だった。

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韓国は近い

カイカイでは日本女性は寿司女、韓国女性はキムチ女と呼ばれる。寿司女は優しく朗らかでキムチ女は冷たく邪悪とされる。還流ドラマのアクの強い女優たちを見ているとたしかにそうかもしれないが、過去に出会った女性たちはみな優しかった。

寿司は好物だがたまにはサムギョプサルのような濃い味が食べたくなる。韓国は過去に怖い男たち囲まれたのと料理が苦手な以外の悪い印象はない。渡航制限が終わるとキムチ女への思いを我慢できなくなっておっかなびっくりでやってきた。

コロナの影響は世界中におよんで風俗に大きな打撃を与えた。風俗は人と人の接触が基本である。触ったり触られたりしないと風俗は成り立たない、触れ合いの無い風俗はカツの無いカツカレー、ハチワレの居ないチイカワのようなものである。

ライブチャットは興奮するが触れないので欲求不満が残る。そのくせもっと見たいと欲求が高まるのでついついお金を使い過ぎてしまう。コロナの間に嵌ってしまいたいへんな金額を浪費した。くやしいのである。

エスコートアガシにチャレンジ

そんな無駄遣いをするなら少し奮発してエスコートアガシのお世話になろうと考えた。日本で予約できるので現地がコロナで変わっていてもあたふたせずにすむだろう。

エスコートアガシは簡単にいうとデートをしてからホテルへ帰る夜遊びである。デートの内容はアガシが納得すれば何でもよく恋人気分が満喫できる。綺麗なアガシと明洞を散歩して美味しい料理を食べてそれからお楽しみができると想像するだけで興奮してしまう。

アガシに会うまでの手順は業者のホームページに書かれている通りだった。予約画面から予約して空港に着いたら業者にラインを入れる。料金は松竹梅があり、松竹は空港への迎えが無料である。今回は一旦ホテルでゆっくりしたかったのでロビーでの待ち合わせにした。松竹梅は、11万円、8万円、5万円くらいである。

日本語の堪能な中年のおっちゃんが午後4時に迎えにきた。これからホテルの近くの焼肉屋へ行くという。ネットの情報からカラオケボックスや焼き肉屋でアガシに会うと知っていたが、そんな所でどのように会うのだろうか、おっちゃんと3人で焼肉を食べるのか、焼肉即ホテルではあまりに情緒がないのではないかと色々考えたが着いてみると疑問はとけた。

ふたりのアガシ

営業前の店だったのである。静かな店に入るのに少し躊躇するが、二人のアガシが迎えてくれると緊張は一挙にほぐれた。アガシはともに20代後半くらい、一人はスラっとしたクールビューティでショートヘアがよく似合っている、もう一人は少しふくよかなセミロングである。予約するとき胸が大きくてお酒が飲める嬢が良いなぁと伝えておいた通りに、二人ともセーターの胸が大きく盛り上がっている。

これは困った、迷ったときは胸の大きさで選ぼうと思っていたのに甲乙つけ難い。アガシたちは笑顔を浮かべながらも真っすぐ見つめてくる。これを選べとはなんと過酷なゲームだろう。四面楚歌の項羽、楊貴妃を捨てた玄宗皇帝はこんな気持ちだったのか。泣いて馬謖を切る気持ちでクールビューティを諦め少しふくよかなアガシを指名した。彼女の目が情感豊かに見えたからだ。

おっちゃんに料金を払うとスタートになる。店を出る前に残ったアガシに3万ウォン、おっちゃんに1万ウォンのチップを渡す。これは必要ないのだが、もう一人の嬢への未練とデートする嬢に気前の良よさをアピールするためである。効果のほどはわからないが。

焼肉が食べたい

「指名してくれてありがとうござます」流暢な日本語を聞きながら暮れなずむ明洞を少し歩く。多くの屋台が出ていてマスクをしている人は少ない。日本だけが特別なんだとしみじみ思う光景である。欧米人の姿も目立つ。

歩いていると「どうして私を選んだの」と言葉が親しくなってきてちょっと嬉しい。「優しそうだったから」「嬉しい」と言いながらぎゅっと身体を寄せてくる。胸の柔らかさが伝わってくる。この感じ、商売と分かっていても効きます。おっさんの気持ちは20代に若返る。想いは若く明るい笑顔、実際はにやけた親父の顔で「何か食べたいものある」「あなたの好きなものがいい」・・・そうくるよね。

「焼肉はどう」笑顔が増してくる、韓国女性はわかりやすい。「焼肉だったら行きたいお店があるの、でも待ち時間が長いかもしれない」と遠慮がちな声になる。「君と一緒だったらいくらでも待つよ」と歯が浮くようなことが言えるのは旅の効能である。長い待ち時間だったら夜の時間が減るのではと恐れたが「嬉しい」の一言ですべてを忘れた。

「ユッチョンシッタンへ行きたい、とても美味しい」「遠いの」「ちょっと遠い、東大門の近く」ということでタクシーに乗った。東大門まで時間にして15分、7600ウォンくらいかかる。その間ずっと指を絡めてくる。柔らかい指の微妙な動きを感じていたらあっという間にいった、でなく着いた。店につくとハングル文字の番号札を渡される。

そんなに長く待たなくてもよいようだ。彼女は待っている間も指を絡めながら、釜山からきていることや仕事を始めて間もないことを話してくれる。キムチ女の柔らかい指の感触は下半身に直接伝わってくるようだ。早く席へ行かないと困ったことになりそうだ、どうしよう。

30分くらい待って席へ案内された。前が突っ張って立てないかもしれないと妙な心配していたが、冴羽獠のようにはならならなかった。

席に着くとテーブルにサービスの料理が次々と並べられる、これだけでも十分にお腹が膨れそうな品数と量である。この店は日本でも有名らしく日本語ができる店員さんがいて日本語のメニューがある。ユッチョンシッタンは漢字で書くと肉典食堂となる。なかなかストレートな店名である。

旅の教訓 ソウルの焼肉は肉典食堂がお勧め

発酵食品が苦手だと告げると、彼女はセットメニューより単品が良いと注文を始めた。モクサルとサムギョプサルとヘンジョンサルを食べよう、選ぶたびに目で承認を求めてくるが、何がなんだかわからないので頷くしかない。チラッ、ウンの繰り返しである、店員が笑っているのは気のせいか。味噌チゲや行者にんにくもお願いする。

注文が終わるとTERRAというビールで乾杯だ。大きな肉の固まりが出てくると彼女の瞳が輝く。店員さんが肉を全て焼いてくれるので楽で良い。鉄板が温まると手際よく肉が焼かれ、大きな塊が切り分けられてコロコロと転がされる。火が通りすぎないように一口サイズに切られ器に盛られたら出来上がりである。見ていて楽しい工程である。

モクサルは豚の首肉で驚くほど美味しい。柔らかい赤身と少なめの脂身が調和して旨味が凝縮されている。そしてプルプルと柔らかい。焼肉店の豚肉はいつもは美味しいと思わないが、ここのモクサルはひと味違う、豚肉の再発見である。「マシッソ」と口走ると彼女は面白そうに笑う。

旅の教訓 モクサルは豚肉の再発見だった

彼女の健康そうな歯が肉をやすやすと噛み切っていく。マシッソと今度は彼女が笑う。韓国女性は歯が綺麗だ。こんな肉が150gで18000ウォン(1800円)と安いじゃないか。そのうえ笑顔という最高のスパイスがついている。

続いてのサムギョプサルは脂に濁りがなくこれまた美味しい、日本人に人気というのが良く分かる。彼女の料理や食べ方の説明に頷いているうちに、飲み物はビールからマッコリ、焼酎と進んでいく。味噌チゲを食べる頃には良い加減に出来上がってしまった。彼女も酔っているようで時々韓国語が混じってくる。言葉の語尾が上がりちょっときつくなる。

締めの焼き飯は店員さんがクッキングシートの上で作ってくれた。焼き飯というよりドリアのようだがこれも美味しい。彼女のリクエストで仕上げをハート型にしてもらう。流石に恥ずかしかった。(仕上げの形のリクエストを聞いてくれる)肉の味、接客、メニューのわかりやすさは素晴らしい、行ってみる価値のある店だ。教えてくれた彼女に感謝である。

濃い味を満喫する

彼女は、店員さんが焼き飯を作り終わって居なくなると、酔って色っぽくなった目で見つめながら「かもさんはスケベですか」と聞いてくる。そんなこと急に言われたら本当でもびっくりするじゃないか。戸惑う私を見て笑いながら「帰りましょ」

彼女は酔ったのかより一層身体を密着させてくる。途中で5万ウォンくらいのコスメとビールを多めに買ってホテルに帰った。

忘れないうちにと10万ウォンのチップを渡すと、ありがとう言いながら身を寄せてくる。彼女の暖かさと肉の厚みを感じる、これはモクサルだ。彼女の身の預け方は本気ではないのかと思わせる。柔らかい感触はサムギョプサルである。彼女の肩越しにソウルの夜景が広がっている。いい雰囲気になってきた。

エスコートアガシとの夜は更けて

怒涛の時は過ぎさり汗ばんだ身体を寄せていると、彼女はおもむろにベットから降りて離れていく。肌の艶やかさが目に染みる。そろそろ帰るのかなと思ったらビールを持って戻ってきた。枕を背にして上半身を起こす。布団を引き上げながら「そんなに見たら恥ずかしい」と睨む。

「開けて」と言いながら缶を渡してくる。こんな仕草が嬉しいのだから馬鹿と言われて仕方がない。リクエスト通りに酒が好きなようで、ビールを美味しそうに飲んでいる。「韓国の男は酒が強いけど酒癖が悪い、日本人は紳士だけどときどき怖い人がくる。エスコートアガシの値段が高いせいかもしれない、あなたのような優しい人に会えると嬉しい」とどこまでもお上手である。

「今日はほんとうに楽しかった、もう少し時間があるので一緒に居たい」と寄りかかってくる。彼女の肌の綺麗さはどうだろう。うっすらと脂が浮いた木目細かい肌は吸い付くようである。ビールよりそっちが気になりだす。彼女はビールを飲みながら無邪気に話している。一晩に一回がルールらしい、う〜ん、これは辛い。

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