「性転換までしてる娘はけっこう多いのよ。ちゃんとオ◯コを作ってる、でも」エリさんの言い方は露骨である。ここは北新地の一画、関西だからあそこは三文字で呼ばれる。「駄目なのよ」カウンターの向こうで顔をしかめる。「形は本物と同じになるんだけど、駄目なのよ」引っ張るなあ。

ニューハーフのあそこはキン◯◯の香り
「匂いよ。匂いが駄目なの」匂いの何が駄目なのだろう。本物の女性みたいに綺麗にしないから悪臭がするのか。いや女だって不潔なのはいる。「なんで」「形を同じにしても匂いが違うの」「そりゃ人によって匂いは違うだろう」「そうじゃない、キン◯マの臭いがする。だから男が興奮できないの」あそこをつくるのにキン◯マの皮を利用するらしい。そうだったら同じ臭いがしてもおかしくないが、本当だろうか。
野原ひろしの靴下はラベンダーの香り、は知っていても、ニューハーフのあそこはキンタ◯の香りは知らなかった。新たな発見である。この世界は奥深い。この先ニューハ−フのあそこを嗅ぐことはないと思うが、もしあれば気をつけてみたい。
「エリさんもそうなの」「私は両方ついてるから、あんたと一緒、おっさん臭よ。くっさいわよ」大きな声で笑う。ニューハーフは綺麗を売りにするタイプと、話術やコミカルな役で客を楽しませるタイプがいる。エリさんは後者である。「やっぱり、男は女に成れない、オカマはオカマ、あたりまえよ」ニューハーフはLGBtの本質を良く分かってらっしゃる。

レディボーイ天国タイ
タイは、知る人ぞ知るレディボーイ天国である。(タイではニューハーフよりレディボーイが一般的であるが今回の報告はニューハ−フで統一する)タイの夜の繁華街、一目でニューハーフとわかる女性がたくさんいる。水着の前は膨らんでいなくてもなんとなくわかるから不思議だ。そんな彼女たちがいるのは夜だけではない、昼の職場にもいる。
デパートの化粧品売場に居るし観光ガイドもしている。ニュ−ハ−フのガイドさんを見たのはワット・ヤイチャイモンコン(アユタヤのお寺)だった。背が高い女性だった。大柄な身体を制服に包んでお寺の本堂で説明している姿に違和感は無かった。ツアー客や周囲の人がジロジロ見ることもない。
彼女たちは色んな職場で働くが、給料は男性>女性>レディボーイとなるらしい。そういえば新地のニューハーフクラブの料金も女性の店のハーフである。だからお金をたくさん欲しい女性は夜の世界へ行く。彼女たちは自分の美しさを誇りたい。そんな彼女たちにショーのステージはぴったりなのだ。その頂点がキャバレーのショーである。ニューハーフショーはパタヤやプーケットが有名だが、バンコクにも大きなキャバレーがある。

旅の教訓 ニューハーフ・ショーを満喫しよう
カリプソ キャバレーショー(Calypso Cabaret Show) BTSサパーンタクシン駅の2番出口から出て、アジアティーク・ザ・リバーフロントのシャトルボートか、タクシーやトゥクトゥクを利用していく。ドリンクがついて一般席で4000〜5000円くらい、ツアーを利用するのが簡単だ。
マンボー キャバレーショー(Mambo Cabaret Show) BTSチョンノシー駅からタクシーで約30分である。街の中心から少し離れているので送迎付きツアー10000万円くらいが便利である。送迎がなければ4000〜5000円くらい。タイ民族舞踏の出し物もある。
ゴールデンドーム (Golden Dome) MRT「スティサン Sutthisarn」駅から徒歩10分と歩いていける立地が良い。料金は他より少し安めで3000〜4000円くらいだ。カジュアルなエンターテイメントが魅力である。
フランスのムーランルージュのようなキャバレーらしいショーはカリプソが一番かもしれない。だが他の店のショーもそれぞれ個性的で見ごたえがある。とにかく華麗でコミカルな所もあって観客を退屈させない。ダンサーは、なかには男らしい人もいるが、みんな綺麗で自分と同族とはとても思えない。
腰は細いし胸は自然に膨らんでいる。身体のバネが凄くて高く跳ねあげた脚の付け根はペッタンコである。あれは何処へ行ったのか。みんな玉無し、竿無しやなのだろうか。やはりキン◯マの香りがするのだろうか、妄想が膨らむ。
ショーはセクシーだが健全で子供を連れでも見られる。公演終了後のダンサーと写真を撮るのも楽しい。バンコクへ行ったらラジャダムナン スタジアムのムエタイとニューハーフショーは外せない。夜遊び専門のお前の感想はあてにならない、と言われても仕方がないが、どちらもたいへんに良い物ですよ。

タイがニューハーフ天国である理由
タイにはどうしてレディボーイが多いのか。理由のひとつは仏教国であることだ。タイの仏教は上座部仏教である。他人への思いやりと慈悲の心を重要な教えとする。仏教には輪廻転生という考え方がある。前世の因果で現世の姿が決まる。前世が女だったら女の心が残っていてもおかしくないはずだ。その考え方がニューハーフやLGBtに寛容な社会を作っている。
ただ同じ仏教国のベトナムは日本やタイほどはニューハーフはいない(居るのは居る)その差は文化の違いだろう。タイは昔からリケー(Likay)やコン(Khon)といった男が女を演じる「女形(おやま)」の伝統芸能があった。日本の歌舞伎は女形がいるし、女が男を演じる宝塚やOSKがある。少女漫画は昔からボーイズラブジャンルが存在する。タイや日本はトランスジェンダー文化が昔からあった。
タイはこの伝統芸能がキャバレーのショーに発展した。ニューハーフショーは人気の出し物になりニューハーフの働き場所が増えた。そうすると性転換の手術件数が増えて専門医の数が増える。症例が増えると技術が向上し手術費用が安くなった。海外からの希望者もやってくる。更に技術が向上する。そんな好循環になっている。
日本のニューハーフもタイへ手術に行く。日本だって医療技術は高いのに何故だろう。タイの価格が安いことのあるが、それ以外にも日本は儒教の親から貰った身体に傷をつけるのを禁じる考えが根付いている。タトゥーや性転換手術は未だに良く思われない。「身体髪膚、之を父母に受く。敢て毀傷せざるは、孝の始めなり」である。加えて日本は医療行政が厳しいから医者もやりたがらないのである。タイは宗教と芸能、整形技術の発展、医療行政が有機的に結びついてニューハーフ天国になっているのである。

旅の教訓 ニューハーフの入門はコッカトゥー
ニューハーフショーはセクシーだが健全だ。もちろん触ったりできない。でももう少しニューハーフの世界に踏み込みたい、レディボーイのおっぱいやお尻を触ってみたい、と思ったときはソイ・カボーイにあるニューハーフクラブ「コッカトゥー」へ行けばよい。
店はソイ・カボーイの端っこにあり、日本語でニューハーフとネオンが出ているのですぐにわかる。店内に細長いステージがあって水着や派手な衣装の女の子が踊っている。ここのレディボーイはレベルが非情に高いといえる。レディボーイのお乳は二つの間が離れていたり変な形があるが、ここの娘たちの胸は自然な形で柔らかい。
今夜はそんな店に一人でやってきた。おっかなびっくりである。踊っていたマニーちゃん(仮名)を指名する。マニーは貴石という意味である、タイでは珍しいちょっと太めな身体と和風な顔だちが輝いて見える。「ドリンクいいですか」マニーちゃん、早速のおねだりである。 コミカル系のおっちゃんみたいな娘も便乗してくる。ママも出てくる。
あんたらはいらんやろう、と思うがマニーちゃんの柔らかい手が旣にあそこを掴んでいるので断りきれない。「ドリンク良いですか」ギュ。「良いよ」「ママにも良いですか」ギュ。「OK」「あはは蛇口みたい」この店、以前よりドリンクの要求が強くなった?。マニーちゃんが柔らかいお乳を押し付けてくる。「今夜はどうするの」「いくら」
ドリンク代:160バーツ、女の子ドリンク代:160バーツ、ペイバー代:600バーツ、チップ(ショート):2000バーツだそうだ。新地のように半額ではないけどソイカボーイの相場より少し安いかもしれない。

「どうするの」「玉無し?」「玉無し、竿ありだよ」それは悪くないがどうしよう。玉が無くても袋が残っていればキンタ◯の香りがするに違いない。エリさんの言葉は本当だろうか。キン◯マの香りを嗅ぐと立たないのか。気になる。ほんとにどうしよう。


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